『舟を編む』がいい なんてな自分・アンテナ自分
NHKの火曜日10時のドラマは、秀逸の極みだ。今回の、『舟を編む』もこれまたすばらしい。辞書づくりの世界なんて、考えたことなかった。いきなり始まる主人公が朝日に向かって号泣するシーン。一体何が起こったのだろうとワクワク。恋人が去って行ってしまったのだと後で知る。それもこれも『なんて』という言葉一つで別れを告げられた。主人公は『なんて』という言葉を、上から目線的な場面で使う癖があることに気づかないで、その結果、同僚も恋人も去っていった。カメラマンをめざす『朝陽くん』という名前のフリーターの彼と同棲していた主人公は、ある日、賞をめざし、自分の名前に由来する朝日の写真を撮りに行くとうれしそうに語る彼に、「被写体が朝日なんて月並みすぎるからダメダメ。」と軽くあしらった。翌日、彼は出ていった。そんな彼女が、ファッシ...『舟を編む』がいいなんてな自分・アンテナ自分